生演奏が最大に活かされる音楽葬

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無宗教葬と音楽葬

こんにちは、セレモニー演奏コーディネーター協会、上級認定講師の岡田です。
前回は、色々な葬儀の形態があるとお話しをしました。

その中でも音楽が目立つのは、何といっても、無宗教葬、音楽葬だと思います。
このことについて、お話ししていきたいと思います。

無宗教葬とは、特定の宗教の葬儀方法や伝統的な作法に捉われない葬儀で、ご導師(お坊さん)等はお呼びせず、自由な形式で故人様とお別れをするお式のことです。
そして音楽葬とは、無宗教葬ではあるけれど、音楽で満たして故人様を葬送するお式のことです。

通常の葬儀ですと時間も大体決まっていますが、無宗教葬や音楽葬は、読経時間がない為時間の予測が難しいようです。
お通夜はまだ良いのですが、告別式は火葬場の時間が決められている為、早く式が終わると霊柩車が会場に到着していなかったり、火葬場に着いても準備が出来ていなかったりと、会場側も時間の調整に四苦八苦なさるようです。

特に家族葬で人数が少ないと、焼香(献花)もすぐ終わってしまいます。
そこで、故人様のプロフィールを伺いナレーションを作ったり、故人様の想い出のビデオ上映をしたり、いつもより長めの演出を考えます。

その時に、一番お役に立てるのが生の音楽です!
BGMとは一味違う心に響く演奏をお届け出来るよう、音量・音色・演奏方法なども工夫し、リクエストされる曲に合わせた弾き方は勿論の事、故人様を偲び、残された方々の悲しみを少しでも癒して差し上げられるよう、心がけて演奏をしています。

今まで、ご遺族、ご親族の方々、会場の方にも、「生演奏を頼んで本当に良かったです。」と言って頂いたことがたくさんありました。
皆さんも是非、実力が発揮出来る、無宗教葬、音楽葬に、チャレンジして頂きたいと思います。

音楽葬 その1

私が実際にお仕事をさせて頂いた音楽葬についてお話ししたいと思います。

音楽葬をなさる故人様は、音楽に馴染みのある方が多いようです。
例えば、コーラスを長年楽しまれていた故人様のご葬儀には、コーラスのお仲間が大勢参列なさいました。
故人様が生前、皆さんと一緒に歌っていた曲を歌いたいとのことで、楽譜をお持ちになっていたので、伴奏をさせて頂きとても喜ばれました。
合唱の伴奏は、大抵は2段譜です。
時間的に余裕がない場合は、コードを付けて対応しても良いかと思いますが、お持ちになった譜面をそのまま演奏すると、いつも聴き慣れている伴奏の為歌われる方には喜ばれるかと思います。
又、いつも伴奏を弾いているお友達がいらっしゃれば、シンセをピアノの音にする等のお手伝いをさせて頂き、弾いて頂くのも心に残る演出になるのではないかと思います。

普段はコード譜で演奏なさっていても、時々は2段譜の練習をしておくと、このような時に役に立つのではないでしょうか。

音楽葬 その2

上記は、コーラスの伴奏の経験談でしたが、楽器の伴奏をさせて頂く事もあります。

様々な楽器があります。
フルート、バイオリン、クラリネット、トロンボーン、トランペット、オカリナetc…。
世の中には、こんなに色々な楽器を楽しんでいる方がいらっしゃるのだと身が引き締まる思いです。

ご葬儀で楽器を演奏される方は、お身内、お友達からプロの方まで様々です。
又、同じバイオリンでも、小さいお孫さんと大人の方の伴奏だと、多少違います。
そして、クラシックとポップスなどのジャンルでも多少違うため、臨機応変な対応が求められます。

B管等、調が違う管楽器と合わせる場合は、移調しなければならない場合もあります。結婚式と違い、事前に練習する事が出来ないので、短時間内で対応しなければなりません。
※シンセサイザーにはトランスポーズという機能がついていて、ボタンを一つ押せば簡単に移調出来ますが、例えばドを弾いているのに、ミの音が鳴っているのは非常に気持ちが悪く弾き辛いです。

このように大変なこともありますが、こんな時こそプレーヤーとしての本領発揮です!
素人の方には出来ないことなので、とても喜ばれます。
常日頃、鍵盤楽器だけでなく他の楽器の曲を聴いたり、アンサンブルの楽譜を弾いてみたりすると音楽の幅が広がると思います。

感想

こんにちは、青柳です。
私はご葬儀では楽器の伴奏をしたことはないのですが、ボランティアで施設慰問をする時に、クラリネットを演奏する友人と一緒に唱歌や懐メロ等を演奏します。
彼女は、私から15曲程のコード譜を受け取ると、B管のクラリネットに合わせて移調譜を書くようです。
「移調する作業は、この楽器を吹く人の宿命」と彼女は言っています。
この作業が、生活の一部になっているようにさえ見えてしまいます。
そんな友人を見るたび、「鍵盤楽器の奏者で良かった」と思ってしまう私です。

最近、「故人80才男性、家族葬、レストラン使用、リクエストなし」というご葬儀の演奏に入りました。
偶然にも故人様は、近所に住むご夫婦のお父様でした。
私は、葬家のイメージと会場が狭いことから、静かで上品な感じにしたいと思い、唱歌、洋楽、クラシックを多く弾かせて頂きました。

周りの奏者の話を聞いても、色々な形のご葬儀が増えてきていますね。
私が経験した音楽葬は1度、しかもお通夜のみでした。
岡田先生のお話を読んで、今度は告別式も挑戦したくなりました。

投稿者: 鈴木恵

初めまして、鈴木恵と申します。 ピアノやエレクトーンの技術を眠らせている皆様に活躍の場を提供すると共に、認知度の低いセレモニー演奏を世の中の方にもっと知って頂きたいと思い活動しております。

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