葬儀ハプニングあれこれ

happening
現場で実際に体験したハプニング

こんにちは、セレモニー演奏コーディネーター協会、上級認定講師の天井です。
厳かな儀式の最中でも想定外な出来事が起こりうるものです。

以下は、私がこれまで奏者として現場で体験したものです。

■何らかの理由で導師(お坊さん)の到着が遅れる
開式を定刻にスタートできない為、奏者はそこまでの待ち時間をBGM演奏で繋げなくてはならないため、予備の曲の準備が大事です!

■式中に救急車が?
ご年配の方も多い葬儀。
体調によっては参列中に突然倒れられ、救急隊員が担架持参で式場へ…なんてことも。
演奏中でしたが、音量を調節し、両手はストップせず、状況判断しながら演奏は続けました。

■長いスピーチ
弔辞や謝辞等、スピーチの場面では、故人を慕うお気持ちからか、20分を越える謝辞もありました。
その間、静かに演奏しているのですが、1曲では対応できず同じ調の曲をメドレーでつなぎあわせました。
奏者仲間には、謝辞がなかなか終わらず会場スタッフが止めに入ったそうですが、なんとそこまで1時間!!という事もあったそうですよ。

■音が出ない!
いざ献奏!のタイミングで弾き始めたら音が出ない。
あちこち触ってみるも原因がわからず、献奏を見送る事になりました。
お客様がいなくなってから色々探っていると、司会者席のメインボリュームが落ちていた…。ということがありました。
これは自分ではどうすることも出来ませんね。

他にも、
・導師が使用する仏具に、目の前のロウソクの火が燃え移ったり、
・木魚が落ちてしまったり、
・ご高齢の導師が倒れそうになったり等々…
マンガのような本当の話もあります。

葬儀場スタッフの皆さんの気遣いは、それはそれは大変なものです。

奏者仲間にも、「導師が定刻になっても現れない」という経験があったそうです。
開式時間を10分程過ぎた頃、スタッフの「住職の到着が遅れている」というアナウンスが入り、曲数が足りなくなると判断した為、事務所に戻り楽譜の補充をしたそうです。
結局、住職は30分遅れで到着。
あの時あと数曲、ファイルに楽譜を入れておけば、演奏を中断しなくても良かったという、苦い思い出の式だったと話していました。

以上のような体験から、私の楽譜ファイルは太り気味です。
一冊のファイルに入る楽譜の枚数には限度がありますので、ピアノ譜よりは、やはりCメロ譜となります。

これらの多種多様な経験から、臨機応変に対応する大切さも学びました。

忘れられない出来事

葬儀ハプニングの中でも、これだけは決して忘れることのできない出来事があります。
それは【東日本大震災】です。

あの日私は、長男の中学校卒業式のためお休みを頂いておりました。
大震災後、地元いわき市内の葬儀場は通常営業どころではありませんでした。

それでも一ヶ月後には演奏の発注をいただき、私は通夜の現場へ向かいました。ところが、そこで又、大変大きな揺れが!
祭壇がガタガタと鳴り、照明が消えたり点いたりする中、式場内は悲鳴とざわめきで騒然となりました。
さすがにスタッフの指示にてストップとなり、通夜式は取り止めとなりました。
ご遺族のお気持ち、お察し致します。

外に出た私は、夕方からの暴風雨、雷の音、パトカーや救急車のサイレンのけたましさに一ヶ前のあの日が甦り、この世の終わりと思う程の瞬間だったことを記憶しています。

復興へ向け今も尚、前へ向かって進み行くわが町であります。
あれから、どれだけ復興ソング「花は咲く」のメロディ-が式場内に流れたことでしょう。
参列者の皆様方も、それぞれの胸に様々な想いを寄せながら聴いて下さったのではないでしょうか。
この曲を、本日の告別式でも演奏して来た私です。

こんにちは、佐川です。

葬儀中のハプニングは私も沢山経験あるのですが、その中でも忘れられない出来事は、やはり【東日本大震災】です。

あの日は友引で午前中の仕事がなかった為、先輩プレイヤー達と情報交換を兼ね楽しいランチをしていました。
その後自宅に戻り、翌日のお通夜の献奏曲を調べていました。
献奏曲は、小金沢昇司さんの「はまなす海岸」。
当時はこの曲の楽譜が無く、You Tubeで曲を確認して耳コピーをしていました。
その途中に、あの大地震の揺れがありました。

子供を幼稚園に迎えに行ったり、実家の親の無事を確認したり、家の破裂した水道の応急処置をしたりと、あっという間に夜になってしまいました。
携帯も繋がらない、電気もこない、水道も使えない、国道が通行止めの中、中途半端になっている献奏曲を思い出し、余震で家が揺れている中なんとか楽譜を書きました。
結局翌日は、葬儀どころでは無かったのですが…。
私にとって、小金沢昇司さんのこの曲は、忘れられない曲となりました。

今でもあの日の事を思い出すと、私は胸が苦しくなり、地震の映像を見ると涙が出てきます。
先日、熊本県でも大きな地震があり、とても心配しました。
一日でも早く、余震がおさまることを心からお祈りしています。

投稿者: 鈴木恵

初めまして、鈴木恵と申します。 ピアノやエレクトーンの技術を眠らせている皆様に活躍の場を提供すると共に、認知度の低いセレモニー演奏を世の中の方にもっと知って頂きたいと思い活動しております。

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