クラシックを演奏する時のポイント

violin

クラシックの選曲

こんにちは! セレモニー演奏コーディネーター協会、上級認定講師の梶原です。
前回は童謡についてお話させて頂きました。
今回はクラシックについてお話いたします。

「クラシックは何を考えて選曲すればよいのですか?」
これは、生徒さんからよく上がる質問です。

童謡や歌謡曲は、季節感や故人の年代、性別を考えて選曲して演奏しますが、クラシックは?

クラシックの歴史はとても古いですね。
有名な作曲家もたくさんいらっしゃいます。
そして、演奏形式も、器楽、室内楽、管弦楽、声楽曲…たくさんあります。

参考までに、こちらは、私が今までに頂いたリクエスト曲です。
・別れの曲(ショパン)
・G線上のアリア(J.S.バッハ)
・主よ、人の望みの喜びよ(J.S.バッハ)
・カノン(パッフェルベル)
・愛の夢(リスト)
・新世界(ドボルザーク)
・威風堂々(エルガー)
・モルダウ(スメタナ)
・アヴェマリア(グノー)
・木星(ホルスト)

クラシックの選曲のポイントとして、リクエストがない場合、あまりマニアック過ぎない、誰もが「聴いたことがある」と感じる曲を選ぶことをお勧めします。
そして、その中から暗すぎず、明るすぎず…
中間の曲を選曲されると良いでしょう。

最近では、あまり暗いイメージの曲が好まれることは少ないように思えます。
曲例としては

♪アルビノーニのアダージョ
♪マーラーのアダージェット

などです。
どちらも素晴らしい曲ですが、より悲しみを誘うからでしょうか、ここ数年リクエストを頂くことは少なくなっているように思います。

私がこの仕事を始めた時、クラシックの選曲にはCDをよく参考にしていました。
“癒しの…”とか“心やすまる”等の題名の付いたCDから、故人様が穏やかに旅立つことが出来る音楽をと考えました。

今はレンタルCDだけではなく、ネットで曲を検索したり、You tubeで音楽を試聴することも出来ますので、参考にされてはいかがでしょうか?

NG曲について

プレーヤーの研修の時に、「演奏しない方が良い曲はありますか?」と聞かれることがあります。
初めてこの質問を受けた時、“クラシックの場合、あまり考えたことがなかった”が率直な感想です。
よく考えれば、結婚式ではNGとされる曲が多くありますよね。
それを考えると、葬儀でも演奏を避けた方が良い曲があるのでは?と考えるようになりました。

では、何を基準とするのか?

結婚式では、別れを連想させる曲は明らかに演奏しません。
私達の定番曲である【別れの曲】を結婚式で演奏したらクレームが来ること間違いないでしょう(笑)。
そう考える葬儀では、ご遺族の方に “おめでたい” “喜び” 等を連想させる曲は避けた方が良いのではないでしょうか?
代表的な曲を挙げれば、大晦日やお正月の時期に演奏される【ベートーヴェン・交響曲第九番(喜びの歌)】です。
仏式の場合には、【アヴェマリア】、【バッハ・主よ人の望みよ、喜びよ(喜びのカンタータ)】等。
この2曲は、聖母マリアを讃える祈りの曲のため、仏式では演奏を避けているプレーヤーさんもいるとの事です。

このように、選曲には宗教やご遺族の気持ちを考える事も大事かもしれませんね。

弾き易い調の楽譜を準備する

こんにちは、青柳です。
私のクラシックデビューは、ショパンの「別れの曲」でした。
お通夜終了後、「明日の献奏は別れの曲でお願いします。」と言われました。
持っていた楽譜は印刷状態が悪く、♯2つのニ長調でした。ちなみに原曲は、♯4つのホ長調ですね。
「これでは献奏する自信がない。」と思い帰宅後、模範演奏のCDを聴きながら♭1つのヘ長調に、大きな音符で書き直しました。
今でも、その楽譜は重宝しています。
「故人がクラシック音楽が好きだったから」という理由の他にも、「故人を厳かな雰囲気の中送りたい」という理由で、リクエストしてくるご遺族もいるようです。
ずいぶん前の葬家さんには、「お通夜は故人の好きな演歌を聴かせて貰ったから、明日の告別式はクラシックで厳かに送ってやりたい。」という方もいました。

葬儀のリクエストは、早くても1~2日前です。
何曲も演奏しなくてはいけない中、難しいピアノ譜を準備していては練習も間に合いませんし、本番でミスしてしまう可能性も高いです。
「この奏者、違う調で演奏している!」というクレームはまず上がってこないでしょう。
無理をせず、弾き易い調に書き直したり簡単な楽譜を購入したりと、普段から準備しておくと突然のリクエストにも慌てる事がないと思います。

投稿者: 鈴木恵

初めまして、鈴木恵と申します。 ピアノやエレクトーンの技術を眠らせている皆様に活躍の場を提供すると共に、認知度の低いセレモニー演奏を世の中の方にもっと知って頂きたいと思い活動しております。

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